もしかするとその手の店として有名なのかもしれないが、鮮度ある情報は見つけられなかった池袋のジュタマへ、なんとなく「おやっ」ときて、行くことにした。
「おやっ」と感じたのは、ウェブサイトの施術解説の写真群がかすかに、だが他店より決定的に扇情的に感じられたから。
スタッフ紹介ページも。嘘がない、というか。

クーポンの充実ということもあってオイルを受けることにして、とりあえず90分コースで予約電話を入れる。

日本のおじさんが電話に出た。結構違和感があるものだな、と思う。
タイ人ばかりのお店が全くの自営業なのか、なんらかの管理下にあるのかは知らないが。


おじさん、というよりもう少し高齢っぽく感じる受付氏に予約してあった旨伝え、印刷持参したクーポンを渡す、9月オイル祭りで2000円引き、初回特典でさらに1000円引き。

すると。


オプションはどうします?

え!?おいくらですか?

三千円。

お願いします。



このやりとりにおける互いの笑顔、勝手知ったる風の暗黙の了解、全てが軽犯罪的で愉快な自己嫌悪。
こんな感じで注文するハンバーガー屋とかあったらすごくいやだな。


施術スペースはカーテン仕切りだが厚く、縦並びになっているせいもあり、雰囲気として遮蔽感がある。

担当まゆさん。


サイトでは照明の当て方が悪く、ひどくおばさん写りしてしまっているが、実物はもっと若い。

私は基本的に見た目に対しての許容度(というと何様って感じですが)が大きいかもしれないですが。


池袋  ジュタマ
   
2010年9月下旬ごろ(2012年現在はナーラック)



部屋で服を脱ぐ。恥ずかしいなあ、というと、オプションつけたくせに、と笑って抱きつくようにバスタオルを巻いてくれる。
シャワーは一人。

パンツはなし。タオルのみでうつ伏せから。

正直、はずしたかな、と思う。
強揉み(ヌアットレーン?)が好きだと伝えたが力が弱い。ツボをとらえてはいるが、熟達した人との差は力の入れ方に表れるのかもしれない。

ただ、会話をしてリズムが出来てくると、いい感じになっていった。自分の施術に自信がないのかもしれない。各部位への時間のかけ方など、ある程度の経験値はあるのだと思う。


オイルは、薄く硬い。べたつくが体温の伝わりと摩擦感が気持ちいい。


この嬢には乙女を感じた。一人称が名前「まゆは、」ということもあったし(母国語でもそうなのか、その場合タイではどう感じられるニュアンスなのか興味深い)、会話内容からも乙女臭がした。
ある種の人からすれば非常に落としやすいタイプの女性ではないかと思ったが、ところで、体位は仰向けへ。

リンパ圧迫開放などしてもらって、予定通り元気になる。
20分2回転、みたいなのとは対照的で、芯から立つのはやはりいいものです。

私の頭上に彼女が座り、肩や胸や乳首や腹をマッサージ。なかなかいい乳房が顔を圧迫する。触ってほめると乳首を責めてくれる。


オプション。

オプションを翻訳すると、何になるのかわからない。手コキだと言う人も、睾丸マッサージだと言う人もいると思う。

私は睾丸マッサージを知らない。そもそも睾丸マッサージの正解はなんだろう?ジャップカサイさんに聞くしかないのか?



オイルで睾丸をもまれ、陰茎を彼女の両手がパターンなく滑る。肛門へつながる根に血液が充満し、また解きほぐされ、しかしまた、肛門に埋まるほど深いところから彼女の指が血液を押し上げる。
不思議とリラックスしている。私は半睡のような薄目でうっとりと施術を受けた。そして彼女の顔や手を見ることで神経系のスイッチを興奮へ切り替えようと目を開けて驚いた。
大きい。

決して力んでいるわけではない。
にもかかわらず、長く太く張りつめて、自分を愛しそうになった(アホ)。


ばしゃばしゃと噴き出した液体を拭いてくれる。


それでもまだ充分にしばらく立っている。直後責めされてみたい。

マッサージを中断しシャワーへ。どうやらそれがこの店のルールらしい。


母国語が日本語でない人の、その人独特の翻訳調は魅力的だと思う。
せいし付いちゃったからね、と新しいタオルを巻いてくれる。せいし。

あそこを洗い流して、彼女に拭いてもらう。


もう役に立たない?


翻訳調なのか、百点満点の日本語なのかわからなくて楽しい。

役に立つよ。

ホント?どうすれば役に立つ?

という会話をしながら、仰向けの残りの部位をマッサージ再開。


また立つ。本当の睾丸マッサージではないのかもしれないが、単純に大事なところをマッサージしてもらえば、これほど楽に何度も立つのかと感心する。

彼女はまた私を気持ちよくしてくれようとしたが、もうオイルは使えないのだという。
わたしクビになっちゃう。
オプションは1回まで。その回数はシャワーで判断する、ということのようだ。
誤爆という建前なのだろうか、よくわからない。

とにかく彼女は素手で始めてくれた。
ところで、自慢するような意図は全くないが、私はけっこうきれいな露茎で、彼女はその扱いがあまり上手くなくとまどっている気がした。自分の手に比べたらそれはそうか。

けっこう使ってる?

私は翻訳調なのかしゃれなのかわからない気分で、新品だよ。と言った。
笑ってくれた。


そろそろ時間になっちゃう。いく?

彼女は私の手をとって指をなめた。


これを延長イコールFと解釈することもできる。

ただ、見当違いにせよ、勝手なことだが私は彼女に乙女を見た気がしていたので、延長はしなかった。


乙女に萎えた、と言う人もいるかもしれないし、山を削ってゴルフ場にするのは良くない、という人もいるかもしれないし、無修正コウノトリという紙芝居を作りたいかもしれない(意味不明)。


落ちにくいオイルをなんとなく洗い流し、着替えた。忘れ物ないかな、と独りごちると、忘れ物をしたらまたあえるね、と彼女は言った。そのような日本語を丸暗記したのか、世界的な常套句なのか、いずれにせよ、私はそのフレーズを心地よく聞くことができた。


1000円引きになる名刺をもらって見送られた。

店長はいなかった。












なんか、私のレポート気持ち悪いですね。
誰に言われたとかではなく、我ながら思いますね。
文章が気持ち悪いと、本人も嫌な奴に思えますね。
まあ、いずれにせよこのブログはフィクションですから。